永遠に忘れない2006年夏・前編

ミュージカル「リボンの騎士


東京・新宿のコマ劇場までミュージカルリボンの騎士を観に行きました。結局5公演観ました。

  • 25日昼(アベンツ)当日券A席
  • 25日夜(アベンツ)S席
  • 26日昼(リカンツ)S席
  • 27日昼(リカンツ)A席
  • 27日夜(リカンツ)当日券S席

25日の昼の当日券を買うのは楽でした。この公演だけは客入りが6割程度で少なかったですね。(自分が入った他の公演はほぼ満席だった。)
27日夜の当日券が買えたのは非常にラッキーでした。朝の8時ごろコマ前を歩いていたら、突然「昼公演/夜公演、当日券若干あり」の看板が出ました。当然並びました。枚数が足りるか心配しましたが、結局S席の後ろの方を買うことができました。神様はいたんだ!!
結果的に5枚ともほぼ定価で買うことができたということになります。


8月25日から27日まで3日間この歌舞伎町周辺に居ました。まったく未知の世界である新宿駅周辺の地理もおかげさまで結構詳しくなりました。再び来ることはないのでしょうけどw


現場では主に「トリコロール」のそうまさんとその友人、知人という方々に会うことができて、しばしの間ダベリを楽しめました。コンサートに行っても基本的に1人(孤独)であることが多かったので、これは嬉しいですね。皆さん、お疲れ様でした!



ミュー感想


これだけ観れば、感想も書きたくなるというもの(笑)。


まず今回のミュージカルは土台がしっかりしてると感じた。始まりから終わりまで隙がなく高揚感をずっと維持していられる。そしてやはり生バンドの音と出演者の生歌が素晴らしすぎる。なんど観ても(聴いても)飽きない。「ソング・セレクション」が欲しくなった。
この公演も終盤を迎えて出演者の役への入り込み具合も増してきたようだ。(人の話を聞くと)
スポットを浴びるところ以外での手抜きが一切無し。みんな本当に役に入り込んでいる。たとえば剣士が戦っているシーンの後ろでは、それぞれの役が相応しいアクションを取り続けている。
今から思えばキャスティングがすべて嵌っていて、これしかない!とも思わせる。サファイアの愛ちゃん、魔女のミキティ、ナイロンの麻琴、この辺りは代役がいないと思う。
サファイア(高橋愛)、大臣(吉澤ひとみ)、魔女ヘケート(藤本美貴)の3人が凄すぎる。
マルシア・・・歌うまい。ハロメンの誰よりも声が出ている。宝塚歌劇団箙かおるさん(呼び捨てできない)はこの出演者の中でも別格。歌いだした瞬間、地上が天界に変わる。ゴッドボイスなんてあるんだ!
この2人がいることで、この魂の物語をいっそう高いものに仕上げている。うーん凄い!
最後のレビュー(って言うのこれ?)で歌う時の衣装も好き。いつもほど激しくないダンスも場の雰囲気を壊さずに済んで丁度良いくらい。


とにかく最高でした。僕はコンサートに行っても回ったり跳ねたり踊ったりしない。つまり「参戦」というよりは「鑑賞」もしくは「観劇」だ。大人しいんです僕はw
そんなことで今まで参加したハロー系の現場の中では最高のものでした。観劇マナーが良いので落ち着いて観ること*1ができます。そして何度観ても感動します。終わってしまったのが寂しい。

ついでに言うと
  • 愛ちゃんが難しい役柄なのにこれをこなしている。特に声。単純に男声、女声だけじゃなくてオカマ声wなどもあって、全部で4・5種類くらいあったような気がする。それを使い分けられる器用さ。千秋楽の挨拶の時は地の高橋愛に声が戻っていて、その時は会場が爆笑だった。
  • 最新兵器オウム鳥の声は誰かわからなくて、帰ってから調べたらなんとミキティでした!なんて可愛い声!
  • 春ちゃんってなんでこんなに演技上手いの?これがミラクル?
  • ナイロン(麻琴)の演技も完璧だと思う。
  • 梨華チャンもやる。生放送のラジオ番組を持ってるなど忙しい中で、準主役の王子役に加えて牢番や淑女役もしている。そしてどれもが役に入り込んでいて、意外って言ったら失礼だけど演技が上手い。歌も思ったよりずっと上手い。このミュージカルを通じて大きく成長した一人じゃないでしょうか。
  • それでもなっち王子と比べると若干落ちる。見た目もスタイリッシュで声も演技もいいけど、やっぱり梨華ちゃんは「女」に見えてしまう。
  • アヤンツも観たかった・・・。
  • 梨華ちゃんに比べると美勇伝の2人はまだまだという感じ。やや棒読みっぽいし、台詞がフライング気味。(何かを聞かれても間を空けずに答えるといかにも芝居っぽい。)
    まぁ初めてのミュージカルだし。
    三好絵梨香のソロは良かった。この2人にとっても非常にいい経験になったことは間違いないでしょう。
  • モーニング娘。メンバーの凄さを思い知った。歌、演技、風格。
  • 観た中では、アベンツとリカンツの差より、梨華ちゃんがいない牢番といる時の牢番の差の方がずっと大きい。だから梨華チャンは牢番!
  • レビュー時の美勇伝はエロいw
  • 三好絵梨香のルックスは好き。
  • レビュー時の黒髪さゆと小顔ガキさんが激キャワ!

好きなシーンベスト8

  1. 魔女ヘケート(藤本美貴)初登場〜大臣(吉澤ひとみ)との契約シーン
    圧倒的存在感で現れた魔女ヘケートと歌い合う大臣。このシーンはシビれた!2人が絡むシーンなんて鳥肌物!何これ?これモーニング娘。か?
    みきよし」なんて軽い言葉を使ってはいけない(笑)。
  2. リボンの騎士
    あの黒い衣装で歌うシーン。ソロ歌唱では最高のシーン。聞き惚れる以外に無い。今まで聴いた中で最高の歌唱レベル。
  3. 王妃がサファイアの秘密をばらすシーン
    王妃(マルシア)の凶器じみた歌唱が事の重大さを増大させている。淑女が歌を被せるシーンとか、大臣の良く変わる表情とかレベルが高すぎる。そして最後は大臣がサファイア王から王冠を奪い取って息子に戴冠するシーン。大臣の高笑いが素敵!これが第1幕のラストシーン。
  4. 最後の大団円
    やっぱり歌がいい。このテーマソングがずっと頭の中で鳴り響いている。
  5. 騎士登場シーン
    フランツ王子と絵里ナイトとガキナイト(弱そうw)の登場シーン。インパクト十分。超カッコイイ!
    あの登場シーン以外に見せ場は無いのだけど。ガキナイトの「命知らずが3万!」の漢声がイカス。あんな低い声出せるんだ。
  6. 淑女初登場から舞踏のシーン
    あの音楽が好き。毎回楽しみにしていたシーン。何気ないダンスに見えるけど、かなり練習したんだろうなと思わせるフォーメーション。見ていて心躍る。ステップしたくなる(笑)。
    淑女は観る前は期待してなかったけど、出るシーン全て好き。
  7. 女の魂を奪われたサファイアが無理に女声を出すシーン
    一番笑うところ。
  8. 小春と麻琴の絡み
    何回も観てると違うところも観るもので(笑)。ステージ中央で剣士が戦っているシーンでの他のメンバーの動きの凝っていること!芸が細かい。
    ここでは良くナイロンと大臣の息子が絡んでる。というか一緒に遊んでいる(笑)。子供かよ!


個人的にMVPをあげるなら、それは吉澤ひとみ
スタイルが良く衣装が一番似合っている。台詞もソロ歌唱も多い。よっすぃーがあんなに声を出せるとは。役柄も難しいなか、見事に演じきっている。この大臣は基本悪役なんだが、息子(小春)とナイロン(麻琴)の茶目っ気に付き合わないといけないシーンもある。逆に大団円のシーンでは1人だけ機嫌が悪くて歌わない。場に流されない強さを持っている。少々のトラブル、ミスも修正できるし本当に頼りになる人です。
よっすぃー格好良すぎです!!



とにかくこの「リボンの騎士」ミュージカルは最高でした!!!

*1:非ヲタ性質